おべんとう本

 東京にいった時、乗り換えの駅で見かけたお弁当の本、すごく面白くて何度も見返しています。

「私たちのお弁当」
クウネルお弁当隊・編 マガジンハウス発行

 働いている、ふつーの人47人のある日のお弁当が紹介してあります。
雑誌の方はぜんぜん知らないのだけれど、雑誌「クウネル」の連載記事をまとめた物だそうです。

 これがまた、すっごいうまそーなんだわ♪
本当に普通の人が作ったお弁当で、しかもたぶん自宅で作ったものを持ってきたものだと思う。実際に時間がたって、フタに押されてきた感じがまさしく「お弁当の良さ」の神髄です。
 こだわりの食材があったり、簡単手抜きで作れるおかずがあったり、夕食の残りや昨日と同じ物がはいっていたり。しかも時間が経っていて、ご飯にしみしみしていておいしそう!


 プロの作ったお弁当のレシピ本って、たぶん本当においしかったり経済的だったりするとは思うんですけど、盛りつけの写真がきれいすぎて現実感がない。お弁当としてあり得ないものが多い。
 お弁当箱から思いっきりはみ出ていたり(←フタしまらねーつーの)、盛りつけがスカスカだったり(←持っていったら全部偏って、天使の取り分ができているつーの)。
ま、持ち運んだ後の写真をとる訳じゃないからなー。


 それと、この本にのっているお弁当はみんな手作りのおかずばかり。
作り置きしてあったり、フリージングしてあったりの、地味な日本食のおかずばかりですがみんな手作りで、家庭料理に飢えていた私にはぐっときた。(東京のマンションの荷物は全部引っ越しで、こっちに持って来ちゃったから、外食ばかりだったのだ・涙)
 市販の冷凍食品なんか、ぜんぜん使っていないの。
 自分かなり反省。

 だから自分が子供の頃に食べていたお弁当に似ているかも…。懐かしい感じ。彩りの地味なお弁当。


 最近の冷食って簡単で、しかもおいしいんだもんな〜。見た目も華やかだし。ついつい使っちゃうよね〜。
 でも、私も無理のない範囲で手作りのおかずを増やしていこー。常時、煮物があるのはいいなぁ。年をとると本当に食べ物の好みって変わるね。なんか、もっとしみじみしたものを食べていきたい。



 なかなか、人のお弁当ってじっくり見る機会ってないですよね。
学校の友達や職場の同僚のその日のお弁当を覗かせてもらっている感じです。
特別な日じゃなくて、いつもの日のお弁当。
 おススメの本です。

私たちのお弁当 (クウネルの本)

私たちのお弁当 (クウネルの本)